協議会について

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会長ご挨拶

 日本は本格的な「少子高齢化・人口減少時代」を迎え、これからも続く「超高齢社会」に備えて持続可能な社会保障制度を構築する必要性がますます高まっています。

 

 九州地域においても同様の課題を抱えていますが、他方で九州地域にはロボット・機械・化学等のものづくり産業の集積があり技術・ノウハウの蓄積がみられ、医療・介護サービス分野への応用が期待されている地域でもあります。

 

 こうした状況を踏まえ、平成25年(2013年)74日、「『健康寿命』が延伸する社会の構築」を実現するために、ヘルスケアに係る様々なステークホルダーを巻き込み連携していくための場として「九州ヘルスケア産業推進協議会」(通称HAMIQ)が設立されました。HAMIQは設立以降、一貫して健康寿命を支える医療・福祉機器および医療・健康サービスの産業創出を目指して普及啓発、顕彰事業、マッチング事業、機器開発の支援など様々な事業を展開して参りました。

 

 一方で、昨今、医療・ヘルスケア分野については新たな課題が認識されています。治療に至らないための予防・健康づくりに向けた取組の遅れ、医療DX・ヘルスケアDXの遅れおよび遅れに伴うビジネス機会の損失、売れる医療機器を導出する仕組みが不十分であることなどです。これらの対応として、政府は「経済財政運営と改革の基本方針」において、限りある資源を有効に活用しながら質の高い医療介護サービスを供給することが重要であるとして、医療現場のデジタル技術の応用、健康づくり・予防・重症化予防を強化しヘルスケアイノベーション等を推進していくこととなっています。


 HAMIQとしましても、従来の取組に加え、新たな課題にも積極的に挑戦し、社会課題に対応した医療・福祉機器関連産業及び医療・介護周辺サービス業の創出と集積、さらには海外展開等を推進し、九州地域をヘルスケア産業の先導的地域として発展させて参りたいと考えています。

 

設立趣意

わが国だけでなく、世界全体が直面している健康・医療の社会的課題、これは今後、巨大なグローバル市場を形成するものである。

政府は、6月14日、「成長戦略」を閣議決定し、社会的課題をバネに新たな市場を創造する「戦略市場創造プラン」において、予防サービスの充実や質の高い医療・介護の提供等を通じた「国民の『健康寿命』が延伸する社会の構築」を掲げている。

九州地域は、わが国の中でも人口減少・高齢化が進展する「課題先進地域」であり、これらの諸課題を解決する「ヘルスケア産業」への潜在的ニーズが高い。また、ロボットや半導体産業等関連産業の集積があり、医療・介護サービス等との高い相乗効果が期待される。

特に、「東九州メディカルバレー構想」、「九州医療関連産業推進フォーラム」など、新市場に挑戦する地域企業のニーズに応える、積極的な取組が行われている。

こうした状況を踏まえ、九州地域において「『健康寿命』が延伸する社会の構築」を図るためには、地域を巻き込んで課題解決のための取組を推進する「地域・産業の健康化」と、これらの需要にビジネスの視点で応える「健康の産業化」に積極的に取り組んでいくことが重要である。

このため、関係機関が連携し、医療・福祉機器関連産業及び医療・介護周辺サービス業の創出と集積、さらには積極的な海外展開等に資する事業を行い、以てヘルスケア産業の先導的地域として発展していくことを目的として、新たに「九州ヘルスケア産業推進協議会」を設立するものである。

平成25年7月4日