研究・開発につながる調査統計データや研究情報に関するニュースを配信します。
情報提供:日本医療・健康情報研究所
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2023.05.01医療・健康「歩きながら会話」が難しくなったのは認知症のサイン? 脳の老化は50代から始まっている 早くから対策を歩きながら会話をするなど、「デュアルタスク(二重課題)」が難しくなっているのは、認知症が忍び寄っているというサインかもしれない。デュアルタスク下で歩行する能力の低下は、65歳以上の高齢者の認知機能の低下などに関連付けられることが多いが、実際には多くの人は、50代の半ばからその能力が低下しはじめていることが明らかになった…
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2023.05.01医療・健康睡眠不足は腸内環境にも悪影響 腸から出る善玉物質が腸内環境を整える 「脳腸相関」を解明睡眠不足により腸内細菌叢が乱れるメカニズムをはじめて解明したと、北海道大学が発表した。睡眠不足により、腸から出ている善玉ペプチドである「αディフェンシン」が減り、腸内菌の重要な代謝物である短鎖脂肪酸が低下することを突き止めた。世界的な健康問題となっている睡眠障害に対して、腸内細菌叢を改善することが、新たな予防策や治療法…
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2023.04.04医療・健康日本料理に欠かせない「うま味」を活用 食塩から置き換えると2割の減塩に 高血圧や肥満に対策日本料理に欠かせない「うま味」を上手に使えば、成人の1日の食塩摂取量を22.3%(2.2g~10g)減らすことを期待できると、東京大学が発表した。「うま味」により食塩摂取量を減らせば、「健康日本21(第二次)」で推奨されている1日あたりの食塩摂取量8gの達成率も、28.7%から59.7%に向上するという。「うま味」は、…
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2023.04.04医療・健康梅雨が明けた後の暑さにご注意 「熱中症」リスクが上昇 気候変動で梅雨明けにいきなり猛暑に梅雨明け後1ヵ月間ほどは、気温が高いほど熱中症のリスクが高くなり、とくに高齢者は心筋梗塞などの心血管疾患による救急搬送のリスクが上昇することが、岡山大学の調査で明らかになった。梅雨明けの期間は、まだ暑さに体が慣れていないことや、気候変動で梅雨明けにいきなり猛暑になる日が増えていることも影響しているとみられる。
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2023.03.01医療・健康がん検診発見例が減り早期がんも減少傾向だが、現時点での評価は困難 国立がん研究センター「院内がん登録全国集計」速報値より国立がん研究センターが、昨年12月に公表した「院内がん登録2021年全国集計」の速報値によると、減少していた新規患者数がコロナ禍前の同程度まで回復してきたことがわかった。しかし、がん検診推奨部は、検診による発見例がコロナ禍前よりもやや減少し、早期がんもいまだに減少傾向にあることが明らかになった。
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2023.03.01医療・健康毎日のウォーキングで女性の認知症を予防 活発な運動を1日30分増やすと認知症リスクは21%低下高齢の女性は、ウォーキングなどの活発な運動・身体活動を毎日行うと、軽度認知障害(MCI)や認知症を発症する危険性を減少できることが、米カリフォルニア大学の研究で明らかになった。ウォーキングなどの活発な運動を、1日に31分ずつ追加すると、MCIや認知症を発症するリスクは21%低下するという。「高齢者の軽度認知障害や認知症…
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2023.02.02医療・健康肥満者へのオンライン生活指導は効果がある 個別化した情報提供と専門家の助言が重要肥満者に対するウェブベースの生活指導は減量効果があることを、筑波大学が明らかにした。とくに体重減少の効果があるのは、▼目標達成状況などにもとづき個別化された情報提供、▼専門家の助言だという。「非対面で行えるウェブベースの生活改善指導は、費用対効果の高い介入手法となり、有効な構成要素を組み合わせることで、より効果の高い減…
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2023.02.02医療・健康初の「飲酒ガイドライン」作成へ お酒の適量や飲み方は?「酒は百薬の長」という言葉があるが、吉田兼好が『徒然草』で「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそ起れ」と記しているように、「万病のもと」もいわれる。お酒はおいしく、人生に楽しみを与えてくれるとはいえ、"ほどほど"がいいことは誰もが知っている。では「ほとほど(適量)」とは、どのくらいなのだろうか。厚生労働省は、昨年10…
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2023.01.06医療・健康連休明けは調子が上がらない? 「社会的時差ぼけ」かも 夜型の生活は体と心のリズムを乱し肥満の原因に土曜日や日曜日、連休にゆっくり休んだはずなのに、勤務日に体や心がだるいと感じることはないだろうか? それは「社会的時差ぼけ」のせいかもしれない。休日と平日の睡眠時間の差が大きかったり、食事のタイミングが「夜型」になっていると、1日周期の睡眠と覚醒のリズムが狂いやすく、肥満やメタボにもつながりやすい。食事や生活を「昼型」…
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2023.01.06医療・健康【新型コロナ】運動不足のオフィス労働者の身体活動量を増やす介入プログラムを開発 効果を確認座っている時間が長く、運動不足におちいっているオフィス労働者が多い。コロナ禍で、働く人の運動不足の解消は、とくに重要な課題になっている。筑波大学は、オフィス労働者の運動・身体活動を促進する包括的・多要素プログラムを作成し、その効果を検証した。個人間・組織・地域・政策といった多層的な要因に働きかけることで、効果的に運動・…
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